1000円以下の少額の決済で、クレジットカードを差し出すのは失礼にあたる、そういった指摘をする年長者の方がいらっしゃいます。確かに少額の品物一つを購入した際、大層にカードを提示し、スタッフに作業してもらうのは少し罪悪感を抱かされます。しかし、少額のクレジットカード決済が失礼にあたる、といったマナーはありません。そもそも支払う金額によってカード払いがOK、あるいは失礼な行為に該当する、等の基準はなく、なんとなく昭和の頃から残っていた慣例です。
実際に近年では企業側も、クレジットカード決済を歓迎しており、コンビニエンスストアやスーパーマーケット、書店などで一般的に支払い方法として選べます。それこそ数百円くらいの少額でカードを提示しても、スタッフは嫌な顔一つする事はありません。逆にクレジットカード決済はスタッフの方にとっても安心な作業だからです。例えば、100円、200等の少額のお買い物の際、千円札を差し出すと、当然ですが、多数の小銭よるお釣りが発生します。
お釣りの手渡しはスタッフの方が最も神経を使う部分であり、数え間違え等のトラブルを避けるため、非常に手間な作業なのです。むしろ紙幣を使った方が、スタッフの負担が増えますので、少額といえども、素直にクレジットカード決済をした方が、ユーザーとスタッフの二人が同時にハッピーになれるのです。更にお店側としても確実に売上が回収出来るため、全員がWin-Winの関係になれますので、カード決済を今まで年長者のアドバイスで自重していた方は、考え方を反転させましょう。