クラウドファンディングの概要や現況について

クラウドファンディングは、起業・政治活動・イベントの実行や開催といった何らかのプロジェクトの実行を目的として案を提示し、その活動資金を募る為の方法の1つです。近しい方法としては古くから行われている寄付ビジネスのモデルや、ベンチャー・キャピタルとの交渉による出資金の調達方法があります。ですが、クラウドファンディングの場合は調達の場を主にWebに頼る事、不特定多数の個人から少額出資を募って原資を積み上げるという特徴があります。出資者への還元の方法にも特徴があり、何ら見返りを求めない形で資金を募る寄付に近しい形式から、金銭的リターンによる還元を行うものまで存在します。

またプロジェクトの内容によっては、製品・ノベルティによる現物還元も行われるようになっています。雛型となる資金調達の方法は90年代後半から行われていますが、本格的に広がり始めたのはクラウドソーシングが定着して来た2010年代以降の事です。それ以後の市場規模は、数十億ドル規模になっていると試算されています。一方でクラウドファンディングの手法が広がるにつれて、若干問題を有する募集者が出始めている事も事実です。

プロジェクト実行のコスト感覚が甘く出資金の扱いがおざなりなケースや、還元報酬を多数用意して資金募集自体をビジネスのように扱っているケースがその典型例です。とは言え個々の出資者にとっては少額で興味を持ったプロジェクトへの応援・協力が可能というメリットも捨て難く、今後暫くは市場の拡大が予想される分野ともなっています。

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