ファクタリングすると負債株主資本比率はどうなる?

ファクタリングは利用したいけれど、経営指標にどう影響するのか気になるという人もいるかと思います。ここでは、指標のなかでも、自己資本と負債がかかわってくる「負債株主資本比率」とファクタリングの関係について見ていきます。負債株主資本比率というのは、負債を株主資本(自己資本)で割ったもので、当然ながら負債が少なく資本が多いほうが安定した状態であるといえます。ちなみに、健全だといわれる数値目安は「1.0以下」であり、そのためには自己資本より負債が少なくなければなりません。

自己資本というのは、株主が出資している額および過去からの利益などを含んでおり、返済不要の資金になります。そのため長期的投資などに充てることができるのです。経営上、自己資金は多いほど楽ですし負債が少ないほど利息負担も減ることで有利になります。財務状況が健全かを判断するこの比率、はたしてファクタリングによってどう変化するのでしょうか。

具体例を挙げると、資産6、000万円・負債4、000万円・自己資本が2、000万円の会社の場合、負債を自己資本で割ると「2.0」となり、目安である「1.0」に程遠い数値となってしまいます。そこで、ファクタリングを使い2、000万円を用意し負債の一部を返済すれば残高が2、000万円となり、これを自己資本で割ると比率が「1.0」となって、目安に到達できることになります。このようにファクタリングは財務状況を改善することができる、という点も見逃せないポイントとして押さえておくべきでしょう。

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